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Magyo Gari

魔魚狩り水口 憲哉
1941年生。東京海洋大学沿岸域利用論研究室教授。夷隅東部漁協組合員。自然や生態系に少しでも興味のある方にお勧めしたい本。

知っていますか?
日本の鮭がアメリカやカナダでDogサーモン(犬の餌)と呼ばれ、人間の食用として扱われない事実

日本の国土交通省・農林水産省・環境省が何をしているか根本的に何が問題なのかを提起しておられます。釣りというフィルターを通して語られている箇所も多々あり「つりをする人の為の本」のように見られるのが非常に残念な本。この本の著者は、釣りを趣味としていないため、感情論ではなく冷静に論じておられます。

長良川の河口堰の本当の問題。生態系以前にもっと重大な問題があるのですが、生態系等をスケープゴートに使用されています。サツキマスがどのようにしてレッドデータブック(絶滅危惧種)から除外されたのか等。また、日本のメディアのあり方など考えさせられる所があります。ブラックバス=害魚といったイメージがどの様にして築き上げられたかわかります。本当の問題から目を反らせたい人が居るんですね。NHK以外のメディアにはスポンサーが無くては運営していけないという事実をふまえた論評。唯一頼りのNHKもおかしい状態なのでこの本を読んでもらえたら良いなと・・・

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今回の特定外来生物法に関するパブリックコメントは
反対意見95,620
賛成意見12,195
という結果でしたが反対意見にまともな意見が一つもなかったので、変更等一切しないと結果ありきな結末でした。本当の問題を分かった上でバスを害魚にしている人はまだましなのですが、何も知らずにバス=害魚と思い込まされている多数の一般の人が沢山いることにこの国のあり方(純血主義・メディア統制)の本質が見え隠れしているように思うのは杞憂なのでしょうか。

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